29歳を迎えた女性の人生に起きた大きな変化の物語をお伝えします。
結婚間近だった彼女は、突然のドラマチックな展開に見舞われます。
仕事も人間関係も全て手放し、東京へと飛び立つことになったのです。
まだ底が見えないこの混沌とした状況に、彼女はどのように立ち向かっていくのでしょうか。
作品紹介
漫画家：ねむようこ
29歳のハル子は、結婚破談の傷を癒すために東京へ逃げ込んだ。しかし、思わぬ出来事が待っていた。同級生との不倫関係が発覚し、彼の妻に全裸で追い払われてしまったのだ。路上で出会った劇団員の女性・歩に助けられ、彼女の家に身を寄せることになったものの、今度は空き巣に遭い、全財産を失ってしまう。絶望的な状況に陥ったハル子だったが、歩に振られた男・槇に押し倒されることで、新たな展開が待っていた。
漫画「トラップホール3」感想＆解説
さて、ドン底女子の第3巻へようこそ。この巻では、主人公のハル子と、彼女に想いを寄せる槙の関係性が焦点となっています。ハル子を押し倒したり、すがりついてきたりと、二人の関係がどのように進展したのか、ファンの皆さんが待ち望んでいるところです。一体、彼らは何をしたのでしょうか。それとも何もしなかったのでしょうか。この物語の行方に目が離せません。
彼らは恋愛に失敗し、互いに傷ついていました。しかし、そのような状況の中で、二人は寄り添い、癒しあっていたのです。
失恋の経験から、恋愛ソングを自分のために書かれたと感じることは多くの人に共通する感情ですね。また、新しい恋人ができると、以前聞いていた恋愛ソングに対する興味が一気に失われるというのも、恋愛の過程で起こる興味の移り変わりを表しているのかもしれません。この気持ちは、失恋や新しい出会いを経験した人なら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか。
『俺もアレがほしー』という言葉は、いくえみ陵先生のファンであれば、とてもなじみのある感じがしますね。I LOVE HERの花の新ちゃんも、きっと同じように『花もアレが欲しいよぉ』と思っているのではないでしょうか。
健太との結婚が、ハル子にとって大きな問題となっているようですね。
元恋人との再会は、ハル子の心に大きな影響を与えているのでしょう。
この状況を乗り越えるには、ハル子自身の心の整理が重要になってくるでしょう。
過去の関係を整理し、新しい道を見出していくことが、ハル子にとって最良の選択肢となるかもしれません。
結局、槙に引き止められ、バーのマスターにも注意されて、東京に留まることになりました。槙が働いているバーでバイトすることにしたのです。毎日バイトから帰ると、槙と手をつないで歩くのが習慣になっています。
二人は"失恋仲間"として一緒に住んでいますが、それ以上の関係ではありません。しかし、槙がまた別の人に振られ、ハル子に泣きついてきたのです。
かわいいと感じるのは年下に限られるようですね。他の女性に振られた男性が、特に上目遣いで接近してくるのは、ちょっと気持ち悪く感じられますね。そんな状況に陥ってしまったようですね。
自分の価値を下げてしまうような行動は避けるべきだと、良く理解しています。しかし、どうしても誘惑に負けそうになることもあるのが人情ですね。そのような時は、長期的な視点を持ち続け、冷静に判断する必要があります。自分を大切にし、賢明な選択をすることが何よりも重要です。
オポッサムズ劇団の一員である歩は、憧れのサイトーさんに演劇の一部の脚本を依頼され、苦戦しています。そんな中、ハル子の元バイト先の店員・金子さん(店長・浅野との関係をハル子の奥さんに暴露した人)から、なぜハル子が裸で路上にいたのかを聞かれます。(金子さんはオポッサムズのイラストを描いていたことがわかります。)
槙の家にハル子が滞在していることを知った私は、演劇の主人公であるナンシーの過去について詳しく知りたくなりました。ナンシーの背景について脚本を書くために、ハル子に様々な質問をして情報を集めることにしました。
ハル子は、歩に対して、タロちゃんの様子を擬音で表現するよう求められました。ハル子は、「ふらふら」「ゆらゆら」「ボロボロ」「くにゃくにゃ」といった言葉で、タロちゃんの様子を生き生きと描写しました。
ハル子は、劇の完成を聞き、稽古を見に行きました。歩の様子が少し変だと感じていたハル子に、歩は「私と出会ってくれてありがとう。先に行っとくね」と言って去っていきました。ハル子は、劇を見ることで、なぜ歩がそのように言ったのか理解することができたのです。
独立心の強いナンシーは、男性なしでも生きていけるという強い信念を持っている。しかし、彼女の過去には、親友のハル子に関する深刻な出来事があった。今、ハル子の記憶に怒りがこみ上げ、直接ナンシーに向けて爆発しようとしている。
ハル子は、自分の人生がうまくいっていないと感じていました。周りの人から馬鹿にされ、嘲笑の的になっていると思っていたのです。そのため、地元に帰ろうと考えていました。
しかし、朝、槙にトイレットペーパーを買ってくると伝えたことを思い出し、不思議なことに、バイト先に戻ってしまいました。
そして、もう少し自分を肯定的に捉え直し、東京に居続けてみようと決心したのです。
槙さんは、まさかのことに驚きながらも、ハル子さんとの交際に浸っていたようです。
槙君の愛らしい上目遣いは純真な魅力があると感じましたね。恋に落ちる過程を描いた作品は、まさに乙女心をくすぐるものですね。
一方、「このトラップホール」という作品は、ねむようこ先生の作品らしく、初めは楽しく読めるものの、徐々にテンポが落ち着いてくる傾向にあるようです。しかし、4巻でより面白くなるのを期待したいと思います。
ちなみに、今巻の見どころは、表紙に描かれている槙くんのパンチラシーンだそうですよ。ねむようこ先生の作品には、そういった視点的な要素も魅力の一つなのかもしれませんね。
